Canon GX4030を使用してみた レビュー

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仕事で使用しているプリンターの買い替えを検討し、Canonの「GX4030」を購入しました。

これまでは「Epsonのインクジェットプリンター」、「Canonのカラーレーザープリンター」、「Canonのモノクロレーザープリンター」の3台体制で、印刷物に応じて使い分けをしてきましたが、狭い事務所の中に3台も設置していると、それだけでかなりのスペースを占領してしまいます。

そこで今回の買い替えでは、単純に古くなったプリンターを入れ替えるのではなく、「できるだけ1台にまとめられないか」という方向で機種を探すことにしました。

GX4030を選んだ理由

現在使用している「10年物のEpsonのインクジェットプリンター」が廃インク周りで寿命を迎えつつあるため、代わりになる機種を探していました。

どうせ買い替えるなら、今まで使っていたプリンターの単純な代替品ではなく、「必要な機能をできるだけ1台にまとめたい」と考え、次の条件で候補を探しはじめました。

インクジェット複合機の条件

  1. ギガタンクなど、大容量インクでランニングコストを抑えられる
  2. 名刺などの厚めの用紙を後トレイから印刷できる
  3. コピーやスキャンができる
  4. 自動両面印刷に対応している
  5. ADF搭載で、複数枚のスキャンを効率化できる
  6. メンテナンスボックスを自分で交換できる
  7. プリントヘッドも自分で交換できる
  8. できれば今使用している3台のプリンターを1台にまとめたい

比較した機種

実際に候補として比較したのが、① Epson EW-M678FT② Epson EW-M757T③ Epson EW-M638T④ Brother DCP-J4250NCanonの他のGXシリーズGシリーズ、などです。

No機種大容量インクADF(スキャン)後トレイメンテナンス系評価
⭕️Canon GX4030○ ギガタンク(ボトル式)○(片面)⭕️ 購入
Epson EW-M678FT○ エコタンク
(ボトル式)
○(両面)×△後トレイなし
Epson EW-M757T○ エコタンク
(ボトル式)
×△ADFなし
Epson EW-M638T○ エコタンク
(ボトル式)
××△後トレイ・ADFなし
Brother DCP-J4250N○ 大容量タンク(カートリッジ式)○(片面)◯ 有力候補

まず、① EW-M678FTは後トレイが非搭載で、手差しで厚紙を通したいという今回の用途にはマッチしませんでした。

② EW-M757T③ EW-M638Tは、ADFが非搭載のため候補としては優先順位は低くなりました。

残る④ Brother DCP-J4250Nは、機能としては申し分ないですが、インクがカートリッジ式なことと、手差しトレイに1枚ずつ都度給紙しなければいけないことが少しだけ気になりました。

GX4030はプリントヘッドが交換できる

最終的に決め手になったのは、「必要な機能が一通り揃っていること」に加え、「長く使うことを考えた設計」です。

GX4030と他の候補との大きな違いは、メンテナンスボックスプリントヘッドを自分で交換できることです。

他の機種でもメンテナンスボックスはユーザー自身で交換できるものもありますが、プリントヘッドまで交換できる機種は限られています。今回、候補として調べた機種で、プリントヘッドをユーザー自身で交換できることを確認できたのはGX4030でした。キヤノン公式サイトでも交換手順が公開されています。

Canon GXシリーズを比較

さらに、同じCanonのGXシリーズとも比較してみました。

No機種ADF(スキャン)前面カセット後トレイ背面水平トレイ給紙容量有線LAN評価
GX7130両面・50枚2段・各250枚×最大600枚
GX6530両面・35枚1段・250枚×最大350枚
GX4030片面・35枚1段・250枚○ 最大0.7mm最大351枚⭕️ 購入
GX2030片面・35枚1段・250枚××最大250枚×

まず、④ GX2030は、必要な複合機能はかなり揃っていますが、後トレイがないため今回は候補から外しました。逆に、厚めの用紙を使わず、後トレイも必要ないユーザーにとってはかなり魅力的な選択肢だと思います。

残った① GX7130② GX6530③ GX4030を比較すると、① GX7130は前面カセットが2段で最大600枚の給紙に対応し、ADFも両面50枚と非常に充実していますが、自分の用途では少しオーバースペック気味です。② GX6530も両面ADFや高速印刷など魅力的な機能を備えていますが、単純に価格が③ GX4030よりも15,000円程高くなります。

今回はそこまでの給紙能力や両面ADFを必要としていなかったため、予算とのバランスを考えて①GX7130②GX6530も候補から外しました。

Gシリーズとも比較

最後に、CanonのGシリーズとも比較しました。

① G3390はプリントヘッドは自分で交換できますが、給紙トレイが後ろからのみ、② G6030はプリントヘッド交換不可など、どれも痒いところに手が届かない感じの機種が多かったため候補から外しました。

そんなわけで、今回比較した候補の中で必要な機能が一通り揃っていながら価格も抑えられている「GX4030」を選定することになりました。

GX4030 開封・同梱品

複合機本体とインク以外では他に電源ケーブル、FAX用の電話線、マニュアル類、ドライバCDが付属していました。USB接続を行なう場合は別途USBケーブルが必要になるので注意が必要です。

ちなみに、GX4030にはFAX機能も搭載されていますが、FAXを使用する予定がないため、この記事では評価対象としていません。

実際に使って感じたメリット

実際にGX4030を使ってみて、一番大きかったメリットは、やはり「これまで複数台に分かれていた印刷環境を1台にまとめられたこと」です。

普通紙のモノクロ・カラー印刷だけでなく、請求書や領収書の印刷、コピー、スキャンまでGX4030で対応できます。特に仕事で使っていると、プリンターを使うたびに「これはどのプリンターで印刷するんだっけ?」と考えなくてよくなったのは意外と便利でした。

大容量インクタンク

大容量インクタンクも仕事用としてはかなり良いです。

キヤノンによれば、エコノミーモード時でブラック約9,000枚、カラー約21,000枚の印刷が可能とされています。もちろん実際の枚数は印刷内容や設定によって変わりますが、一般的なカートリッジ式プリンターのように頻繁にインクを交換する必要がないのは大きなメリットです。

後トレイと背面水平トレイ

個人的に気に入っているのが、後トレイと背面水平トレイです。

はがきやマット紙、名刺用紙などは後トレイから給紙できます。また、さらに厚い板紙は背面水平トレイから1枚ずつ給紙できます。

普通紙→前面カセット
少し厚い用紙→後トレイ
さらに厚い用紙→背面水平トレイ

と使い分けることができるので、今回の購入目的には非常に合っていました。

優れたメンテナンス性

長く使うことを考えると、メンテナンス性も魅力です。

GX4030はメンテナンスカートリッジとプリントヘッドをユーザー自身で交換できます。

もちろん、プリントヘッドを交換できるからといって永久に使えるわけではありませんが、故障や目詰まりなどでプリントヘッドの交換が必要になった場合に、自分で交換できるのは長く使ううえで安心材料になります。

気になったところ

使ってみると気になるところもあります。

まず、レーザープリンターと比較すると、やはり印刷速度には差があります。

GX4030の公称印刷速度はA4普通紙でモノクロ約18ipm、カラー約13ipmです。通常の仕事では十分な速度ですが、大量の書類を一気に印刷するような用途ではレーザープリンターのほうが向いています。

奥行が長くなった

もう一つは、本体サイズです。

購入前に想像していたサイズ感よりはコンパクトな印象でしたが、実際に測ってみると「幅約400mm×奥行415mm×高250mm」ほどあります。これまで設置していた棚に置くと、どうしても少しはみ出してしまうので、本格的に使用するなら設置場所自体を変更することも検討中です。

ある程度印刷する人向け

これはインクジェットプリンター全般に言えることですが、長期間まったく印刷しないような使い方よりも、ある程度定期的に印刷する使い方のほうが向いています。

仕事で日常的にプリンターを使う自分にとっては問題ありませんが、月に数回しか印刷しないのであれば、大容量インクによる「交換頻度の少なさ」や「大量印刷向けのランニングコスト」というメリットを十分に活かせない可能性があります。

こんな人に向いている

GX4030は、個人的には次のような人に向いていると思います。

◯ 仕事で日常的に文書を印刷する
◯ インク交換の回数を減らしたい
◯ モノクロだけでなくカラー印刷も使う
◯ コピーやスキャンも1台にまとめたい
◯ ADFを使って複数枚の書類を扱いたい
◯ 普通紙だけでなく、名刺や厚めの用紙も印刷したい
◯ レーザープリンターほどの高速印刷は必要ない
◯ プリンターをできるだけ長く使いたい
◯ メンテナンス部品を自分で交換できることを重視する

逆に、写真印刷を最優先する人や、大量の書類を非常に高速で印刷する人は、別のプリンターを選んだほうがよいでしょう。

また、家庭でたまに数枚印刷する程度なら、GX4030のようなビジネスインクジェットはオーバースペックになりやすいと思います。

まとめ

今回、Epsonのインクジェットプリンター、Canonのカラーレーザープリンター、Canonのモノクロレーザープリンターという3台体制からGX4030に変更しました。

実際に使ってみたところ、少なくとも自分の仕事で必要としていた「普通紙のモノクロ・カラー印刷」「請求書・領収書の印刷」「コピー・スキャン」「ADF」「自動両面印刷」「厚めの用紙への印刷」といった用途は、GX4030 1台でかなりの範囲をカバーできました。

もちろん、レーザープリンターのような高速印刷や、厚紙の大量印刷まで1台で完璧にこなせるわけではありませんが、3台あったプリンターを1台にまとめられたことで、設置スペースだけでなく、印刷するときの使い分けもかなりシンプルになりました。

個人的には、「とにかく安いプリンターが欲しい」という人よりも、「仕事である程度印刷するので、ランニングコストやメンテナンス性まで含めて長く使いたい」という人に向いているプリンターだと感じています。

今後は、実際に名刺や厚めのマット紙などを印刷し、背面水平トレイの使い勝手や印刷品質についても確認していく予定です。

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