Wi-Fiルーターの「置き場所」で速度は変わる?間取りとアンテナの設置場所

壁際の低い位置に、Wi-Fiルーターを設置していませんか?
これは“電波を半分捨てている”のと同じ状態です。
Wi-Fiの電波は、ルーターを中心に球体状に広がります。
設置場所が悪いと、電波の半分が床に吸収されたり、壁に遮られて無駄になってしまいます。
今回は、間取りに合わせて電波を部屋の隅々まで届けるための「鉄板ルール」を解説します。

Wi-Fi電波の「天敵」
Wi-Fi(特に5GHz/6GHz帯)には、明確な弱点があります。
- 水: 人体、水槽、花瓶、キッチン。電波は水に吸収される性質があり、水場の近くでは極端に弱くなります。
- 金属: アルミホイル、スチールラック、断熱材入りの壁。金属は電波を跳ね返し、通過させません。
- 電化製品: 電子レンジ(2.4GHz干渉)だけでなく、大型テレビや冷蔵庫も電波を遮る大きな「壁」になります。
設置場所:鉄板の「3つのルール」

① 高さは「床から1〜1.5m」
電波は下方向にも飛びますが、床が近いとすぐに反射・吸収されます。

正解: 棚の上や、壁掛けにする。
NG: 床への直置き。
② 家の「中心」かつ「見通しの良い場所」
部屋の角に置くと、電波の半分は家の外(壁の向こう)に飛んでいき、無駄になります。

正解: リビングの中央付近や、廊下の突き当たりに設置しましょう。
マンションの場合: 玄関付近に光回線の出口があることが多いですが、そこから長いLANケーブルで「リビングの入り口」までルーターを引っ張ってくるだけで、奥の部屋の感度が劇的に改善します。
ちなみに我が家では、壁際の ONU (光回線終端装置)からリビングの Wi-Fi ルーターまでを、約7mの LAN ケーブルで天井を経由して接続しています。
③ アンテナの向きを意識する
アンテナが外に出ているモデルの場合、アンテナの向きにも気をつけましょう。

平屋・マンション: アンテナをすべて垂直(上向き)に立てます。電波が横方向に強く飛びやすくなります。
2階建て・3階建て: アンテナを斜めに倒して扇状に広げます。電波が上下方向に飛びやすくなります。
最新規格(Wi-Fi 7等)の落とし穴
最新の高速規格になればなるほど、実は「壁一枚」での減衰が激しくなります。

Wi-Fi 6E / 7(6GHz帯): 非常に高速ですが、障害物には極端に弱いです。特に鉄筋コンクリート造の建物では、「隣の部屋」に行くだけで従来の5GHz帯より速度が落ちることがあります。
リスク: 「高いルーターを買ったのに、以前の機種より繋がらない」という不満の多くは、この電波特性を無視して設置していることが原因です。
インテリアか、インフラか
個人的には、「ルーターはインテリアではなく、インフラである」と割り切るべきだと考えています。

個人利用: 見た目を気にしてクローゼットに隠すくらいなら、多少目立っても「見通しの良い高い場所」に置くべきです。どうしても隠したいなら、電波を通す木製やプラスチック製のカゴを使い、金属製は避けてください。
戸建てなら: Wi-Fiルーター1台で家全体をカバーしようとするのは無理があります。最近主流の「メッシュWi-Fi」を導入し、各階に「子機」を置くのが、2026年現在の正解です。
電波が届かない時の対処法:3ステップ

ルーターの向きを変える
これだけで改善することがあります。アンテナがないモデルでも、本体を「縦置き」から「横置き」に変えるだけで電波の飛び方が変わります。
メッシュWi-Fiへの移行
Wi-Fi中継機は設定が難しく速度も落ちやすいため、今から投資するなら設定が自動で最適な「メッシュWi-Fi」対応機への買い替えを推奨します。
有線で親機と子機を繋ぐ
壁の中にLAN配線がある家なら、メッシュWi-Fiの親機と子機を「有線」で繋いでください。これが最強かつ究極の安定策です。
まとめ
Wi-Fiルーターは「部屋の中心のなるべく高い場所」に置くのが鉄則です。 水、金属、家電からは1m以上離してください。 最新規格ほど「壁」に弱いので、届かないなら配置の工夫かメッシュ化が必要になります。
免責事項:
本記事の内容は執筆時点(2026年3月)の情報です。建物の構造(鉄筋コンクリートや断熱材の種類)により、電波の届き方は大きく異なります。最適な配置を見つけるには、スピードテストアプリ等で場所を変えながら計測することをお勧めします。
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