【無料】グラボ・NPUなしのノートPCでもローカルでAIを動かしたい

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現在のローカルAI(LLM)技術は劇的に進化しています。グラボやNPUが搭載されていない一般的なビジネスノートPC(メモリ16GB以上推奨)でも、適切なツールと軽量モデルを選べば、「完全無料・漏洩リスクゼロ」のプライベートAI環境を構築することが可能です。

今回は、Webブラウザ(Chrome/Firefox)からChatGPT感覚でローカルAI(ローカルLLM)を動かすまでの手順を解説します。

「業務で生成AIを使いたいけれど、顧客情報や機密データが漏洩するのが怖い…」
「有料の安全なプランを契約するほどの予算はないし、自分のPCには強力なグラフィックボード(GPU)も最新のNPUも載っていない…」
そんなお悩みを持つ方に向けた内容になっています。

必要な動作環境

今回構築する環境の核となるのは、オープンソースのローカルAI実行エンジンOllama(オラマ)です。グラボがないPCでの動作要件とメリットは以下の通りです。

動作の境界線は「メモリ(RAM)16GB以上」

独立したVRAM(グラボのメモリ)がない場合、代わりにPCのメモリとCPUを使って計算を行うことになるので、快適に動かすための実用ラインはメモリ16GB以上です。(※メモリ16GBでもギリギリの動作ラインです)

メリット

100%安全(外部漏洩ゼロ)
クラウドへデータを送信しないため、個人情報や社外秘ファイルをどれだけ読み込ませても、外部にデータが漏れる経路が物理的に存在しません。

完全無料
商用利用可能な高性能AIモデル(GoogleやMeta製)を、すべて0円で利用できます。

Ollamaをインストールする

まずは、PCのバックグラウンドでAIの脳みそを動かすためのベースアプリを導入します。

STEP
公式サイトへアクセス

Ollamaの公式サイト( https://ollama.com )にアクセスし、右上の「Download」を選択します。


「Download for Windows」をクリックしてインストーラー(exeファイル)をダウンロードします。

STEP
インストールを実行

ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させます。

STEP
常駐の確認

インストールが終わると、画面右下のタスクトレイ(時計の横)に「ラマのアイコン」が表示されます。この状態になれば、PCの裏側でAIを動かす準備は完了です。

コマンドプロンプトでAIモデルをダウンロードする

次に、軽量AIモデルのデータをPC内に取り込みます。

STEP
コマンドプロンプトを開く

「スタートボタン」から「すべてのアプリ」を開き、「Windows ツール」を選択してください。

一覧の中から「コマンドプロンプト」を選びます。

※キーボードの Win + R を押し、「cmd」と入力してコマンドプロンプトを起動することもできます。

STEP
軽量AIモデルを取り込む

今回は動作が軽めのモデルを3種類紹介します。どれか1つを選んでも良いですし、気になるものをすべてインストールしても構いません。ただし、1モデルにつき約2~5GB程度の空き容量が必要になります。

以下のコマンドをコピー&ペーストして Enter を押します。

① Llama 3.2

ollama run llama3.2

Metaが開発した、画像認識とスマホでのローカル動作に対応した最先端の無料AIモデル。

② Gemma 2

ollama run gemma2:2b

Googleが開発した、非常に軽量ながら賢いAIモデル。

③ Qwen 2.5 Coder

ollama run qwen2.5-coder:1.5b

Alibabaが開発した、プログラミングに特化した高性能モデル。

STEP
自動処理を待つ

コマンドを実行するとダウンロードが自動で始まります。

100%になり、画面に >>> と表示されれば成功です。

一度テストとして「こんにちは」と打ってエンターを押してみてください。コマンドプロンプト内に返事が返ってくるはずです。

確認できたら「/bye」と打ってエンターを押し、コマンドプロンプトを閉じます。

💡 無料モデルを削除したい場合は?

もし使わなくなって削除したいモデルがある場合は、以下のコマンドを実行してください。

① Llama 3.2を削除

ollama rm llama3.2

② Gemma 2を削除

ollama rm gemma2:2b

③ Qwen 2.5 Coderを削除

ollama rm qwen2.5-coder:1.5b

※正しく削除されたかを確認したい場合は、以下のコマンドを実行します。

ollama list

一覧に削除したモデル名が表示されていなければ、PCから完全に削除され、ディスク容量が解放されています。

ブラウザ拡張機能(Page Assist)でChatGPT化する

※以下の方法で「Page Assist」を設定すると、ローカルLLMを「完全オフライン環境」では利用できなくなります。(ブラウザの仕様のため)
完全オフライン環境でローカルAIを利用したい場合は、「Page Assist」ではなく Ollama アプリを単体で使用してください。

毎回コマンドプロンプトを開くのは不便なため、普段お使いのWEBブラウザを「ChatGPT風の画面」に変えるアドオンを導入します。

STEP
拡張機能をインストールする

WEBブラウザの右上のメニューからウェブストアにアクセスします。

STEP
Page Assistを追加する

拡張機能ストアで「Page Assist(ページ・アシスト)」と検索し、ブラウザに追加します。

STEP
画面を立ち上げる

ブラウザの右上に追加された「Page Assist」のアイコンをクリックすると、見慣れたチャットUIの画面が開きます。

画面上部にあるモデル選択メニューをクリックします。先ほどダウンロードした llama3.2:latestgemma2:2bが自動的に検知されて並んでいるので、選択しチャットを開始してください。

これで設定はすべて完了です。以降はブラウザを開くだけで、いつでも100%安全なAIチャットが利用できます。

注意点

一般的なビジネスPC(グラボなし・メモリ16GB)の環境でローカルAIを運用するためのコツが3つあります。

  • 最初の1往復目のタイムラグ
    アプリの起動直後や、しばらく時間を置いた後の「最初の1往復目の会話」は、AIデータをSSDからメモリへ展開するロード時間(約5〜10秒)が発生します。2往復目以降は即座に応答が始まります。
  • 「Web検索(地球儀マーク)」は原則オフに
    Page Assistに搭載されているWeb検索機能をONにすると、最新情報を取得するために外部の検索エンジンへ通信が発生します。個人情報や機密ファイルをAIに読み込ませて分析させる際は、必ずWeb検索(地球儀マーク)が「オフ」になっていることを確認してください。
  • メモリの自動解放(重くなったら放置でOK)
    AIを動かしている間はPCのメモリを大きく消費(数GB〜10GB以上)しますが、Ollamaには「最後の質問から5分間使われないと、自動でメモリからAIデータを逃がす」機能が備わっています。使い終われば勝手にPCは軽くなるので、常時起動を気にする必要はありません。
※上記操作が原因で不具合が起こっても責任は一切負いませんので、自己責任の範囲内でお試しください。

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